【町田市】「顔が見える関係が大事」。町田の老舗米屋『佐藤商店』店主に聞く、お米との付き合い方

お米関連のニュースを見ない日はないほど、最近お米の話題が増えています。かつては60店舗近くあった町田市内のお米屋さんも、2025年現在では5分の1ほどに減少。そのような中、町田市小山町で地域に根差した営業を続ける老舗の米屋『佐藤商店』を訪ねました。

佐藤商店 外観

佐藤商店

佐藤商店は大正15年創業。全国各地の銘柄米を取り扱い、注文に応じて目の前で精米してくれるのが特徴です。店主の佐藤さんは「お米マイスター」として認定された、お米のプロフェッショナル。お客さまのニーズに合わせたお米を選び、目の前で精米をしてくれます。

佐藤商店 店内

今回は「お米マイスター」の佐藤さんにお米との付き合い方について伺いました。

顔の見える関係が大事

「顔が見える関係の中でお米を買うことが大事」と語る佐藤さん。その考えは消費者との関係だけでなく、農家との仕入れにおいても同様だといいます。個人店だからこそできる、細やかな関係づくりが、お米選びの鍵となります。

また、昨今の報道の影響でお米を買いだめする消費者も少なくありませんが、「梅雨時期や夏場はお米の味が落ちやすい。家庭用なら5kg程度のストックで十分」と冷静なアドバイスをいただきました。

コシヒカリ佐藤商店

「食の分散」と備えの考え方

お米の価格高騰や供給不安も話題となる中、佐藤さんは「お米の買い方も、金融と同じでリスク分散が大事」と話します。たとえば、農家と契約するときも新潟だけでなく、九州の農家と分散して契約する。購入先についても、「スーパー」「地元のお米屋さん」「農家直送」などを組み合わせて、普段から関係性を築いておくことが大切とのこと。

佐藤商店 店内

2025年4月取材時の店内

「家庭のお米の消費量や、どこで買うかを考えることも、“防災”と同じで大切な備え」と語る佐藤さん。ふだん何気なく食べているお米だからこそ、今こそ家庭で見直すチャンスなのかもしれません。

おいしいお米の炊き方!

最後に、家庭でもすぐに実践できる「おいしいお米の炊き方」を伺いました。
ポイントは、炊く前にお米を1時間以上水に浸すこと、そして炊き上がり後すぐに全体をかき混ぜること。旨味成分が全体に行き渡り、「香り」「甘み」が広がるそうです。このひと手間を加えるだけで、ワンランク上の食感を楽しめます! ぜひ試してみてくださいね。

「佐藤商店」は、こちら↓

号外NETの広告出稿はこちら

号外NETメルマガ

号外netは持続可能な開発目標(SDGs)を支援します

号外netへの提供提供求む!